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zoom RSS TERADA闘病記 第10回

<<   作成日時 : 2016/12/10 12:10   >>

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READY GO < energize >


病院から家に帰ると、すぐにタバコを捨ててみた。

入院前から残っていたタバコをね。

なんせ、いままで禁煙なんて考えたこともなかったんだけどさ。

可能なかぎり誘惑は少なめにしておくにこしたことないってってわけだ。

ついつい気持ちが負けそうで不安にもなるしね(笑)

自分の部屋に戻ってきたとなると、抑止力は自分の中の掟のみになるからさ。

まっ、そんなこと大げさに考えるべきじゃないよな。

生きるためなんだから、どうってことねぇーよな。

そう思わなきゃ。

こないだの医師からの説明の際に、タバコは腫瘍に対して良くないって言われたもんだからさ。

こっちも意気込み伝えるべきだと思って、「じゃあ、今この瞬間からタバコやめます」ってな感じでさ。

調子を崩してからというもの、入院前の時点で、ほとんど吸っていなかったんだけどね。

タバコ吸える体調じゃないっていうのかな、とにかく気分が悪かったもんでさ。

まっ、なんにせよ本気を伝えなきゃいけないからさ。

やっぱり、こっちにも本気の意思表示する義務あるからな。

相手が治療のプロフェッショナルなら、こちとら治療される側のプロフェッショナルだからな。

入院も、手術も初めてだけどさ。

意気込みで負けてらんないもんね。

だって共同作業みたいなもんなんでしょ?

ちょっと解釈違うか(笑)

でも、ある意味では、コラボレーションなわけだから。

うん。

退院した日の御褒美は、THE STAR CLUB 最新作「energize」入院が決まった日が発売日だっただけに、THE STAR CLUB フリークになっていらい、初めて発売日に聴けなかった作品になるわけだ。

こじつけすぎな気もするが、そういう思い入れが面白みを増やしていくってなもんよ。

その新作を、MATSUDA(BADWHERE)が、気を利かして、プレゼントしに家まで来てくれた。

続入院バブルなり!

THE STAR CLUB は、いまだ、オレの中で特別すぎるバンドで在り続けているのは、まぎれもない事実だ。

VOCALである、HIKAGE氏は…いまなおヒーローのままなんだ。

十代の頃、リーゼントしたくて、生まれて初めて、リーゼントを理髪店で頼んだとき、HIKAGE氏の写真を指差して、「おばちゃん、こんなビシッとした、リーゼントにして」そんな言葉を発した。

THE STAR CLUB に、のめり込んだのは、十七歳の頃、母親からもらった百貨店の商品券を握りしめて買いに行った、ベストアルバム「 NOIZ ZONE 」を、手に入れてからだった。

CDを再生する。

ドキドキしながら再生する。

音が鳴り出した瞬間…あちゃ〜失敗したかもと思った。

確かに、そう思ったのを覚えている。

しかし曲が進につれて、決して耳ざわりが良いとはいえない、ザラザラした(音楽雑誌の定番コメントで失礼)サウンドと、他とは一線を画す詩の世界に引き込まれていったんだ。

その当時から、ずいぶんと時間が経ち、THE STAR CLUB の、オープニングアクトとしても、何度か同じステージに立つ機会があったが、ステージの上は別として、やはり緊張と、興奮と、喜びが湧き上がってくるのを否定できない。

そういうもんだ。

初恋の女にあっても、多分、なんとも思わないだろうが、人生を変えられたと言っても過言ではない、そんなヒーローと直面するのだから、言葉では表現しがたい高揚感ってのがあるわけよ。

そんな色あせない、永遠のヒーローに、十代の頃に出会えた事実、それ自体が、誇りなのだと公言して、はばからない…オレである。




READY GO < POWER TO THE PUNKS >

前述の、THE STAR CLUB の、ライブ会場での物販スタッフでもあり、少し前まで、大阪は、アメリカ村で、ライブハウスの店長をしていた男がいてね、オレが病気になってからは、オレの女かよってくらいにさ(笑)心配して頻繁に連絡くれる人でね。

アキラって名前だけで、充分わかる顔の広い男だ。

自身が企画したイヴェントや、プライべートで、ライブハウスに足を運んだ時なんかに、オレを知る連中に、オレ宛のメッセージカードを書いてもらってくれてたみたいでさ。

郵便で届いたんだ。

なんだか、すげぇー照れ臭いけど、ありがてぇー。

本当ありがてぇーな。

わかるんだよ。

こんな状態になると。

いままで以上にさ。

その人間の想いってのがね。

ただ、これは連絡くれた回数とか、そんな野暮な話なんかじゃなくてさ。

連絡なんてなくとも、なんとなく伝わる想いっていうのかな…、そういうのもあるわけだ。

でも、それってのは、言い換えてみれば、オレが相手を、どんなふうに受け入れてるかって事でもあるよな。

結局のところ、人間の心理なんて単純明快。

そういうもんなんだろうな。
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