VOICE

アクセスカウンタ

zoom RSS TERADA闘病記 第22回

<<   作成日時 : 2017/10/10 21:00  

トラックバック 0 / コメント 0

情熱の詩 〈 オレを刻み込みたい衝動 〉



オレは、CDだしたかった。

オレは、CDだしたかった。

オレは、CDだしたかった。

CDだせば、有名になれる。

CDだせば、バイトやめれる。

CDだせば、もてる…なんて思ってた。

CDーRなんて、なかった時代。

レコーディングも、DATの時代。

まだまだデモテープが主流だった時代。

CDだしたら、文句ないやろうと思ってた。

CDだしたら、認めよると思ってた。

CDだしたら、父ちゃんも、母ちゃんも喜びよると思ってた。

まわりにCDだしてる知り合いはいなかった。

知名度上げて、動員数上げて、そのあとCDだすのが、いわゆるセオリー。

だからこそ早く出したかった。

まったく、実力のない駆けだしがCDなんて、おもろい思った。

なんか、すげぇーことするような気分でいてた。

演奏が上手いとか、下手とか分からなかった。

そんなことよりも、カッコいいという自信があった。

なぜなら、オレが唄っているから(笑)

それが、一番の理由だった。


いまから考えたら、ひどいもんだ。

ひどすぎて凄い気もする。

CDを制作する流れなんて知っているわけがなかった。

まったく何も知らなかった。

それでも…

とにかく、CDだしたかった。

とにかく早く出したかった。

テープは伸びる、いつか擦り切れる。

それが寂しいから、CDしか頭になかった。

永遠に残るものに、オレの存在を刻みたかった、残したかった。

だから、いまだに、これからも、CDに、こだわり続ける。


CD制作、最終工程。

「マスタリングする?」

当時のエンジニアが聞いてきた。

マスタリングってのは必要なのかを訊ねたら、

「しなくても大丈夫やで〜」

そんなリアクションに、

「しなくて大丈夫なら、マスタリングなしで」

マスタリングという作業を知らないまま、CDを発売していた。

オレもデタラメ、エンジニアもデタラメ。

ここ十年くらい世話になっている、永田進という、エンジニアと出会うまで、レコーディングは楽しいものではなかった。

永田エンジニアが、レコーディングの楽しさを教えてくれたようなもんだ。

そうなれば、またCDだしたくなる。

売れてなくても…だしたくなる。

CDだしたら、有名になるかも。

CDだしたら、バイトやめれるかも。

CDだしたら、もてるかも。

自分の、CDラックに、自分のCDが増えていく。

やっぱり、オレは嬉しい。

オレという存在を、永遠に残すために。

オレという存在を、永遠に刻み込むために。

オレという存在を、オマエに伝えるために。

だからオレは、バンドで唄う。

だからオレは、バンドで騒ぐ。

だからオレは、バンドに生きる。

画像

月別リンク

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
TERADA闘病記 第22回 VOICE/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる